玄関扉と鍵の種類
玄関の鍵、入口の鍵といっても様々な形状の扉があります。
それぞれの扉に合った錠前が付いており、サッシメーカーの専用部品であったり、特殊な部品が使われている鍵、錠前もあります。
ここでは、一般的によく見かけるタイプの扉、錠前をご紹介します。
引き違い錠
和風の建物に多い玄関によく使用されています。
横にスライドさせて開け閉めする扉。
鍵は真中に付いているものが多く、両端にも鎌錠がついて二重ロックになっているものも多くあります。
引き戸についている鍵は引き戸は、錠前のセットで交換するものが多いです。
扉の建付け、戸車の調整をして、センターに合わすなど、しっかりと調整しないと早く壊れる原因になります。
ドアノブ
ドアノブとは、丸い握り玉タイプの総称として呼ばれる場合が多いです。
しかし、同じように見える丸いドアノブですが、すべて同じ規格ではありません。
円筒錠と呼ばれるもの、インテグラル錠と呼ばれるもの、内部の取付けアタッチメントの違いなど様々です。
正しい型番を選択しないと取付けすることができません。
プッシュプル錠
比較的新しい住宅等の玄関扉でよく取付されています。
ミワ(MIWA)やゴール(GOAL)といった鍵メーカーが、リクシル・三協・YKKなどといったサッシメーカー向けに専用で製作しているものも多くあります。
そのため、同じ品番の部品でないと取替えできない場合もあります。
最新のものでは、ディンプル錠といった防犯性が高いシリンダーはもちろん標準ですが、電気錠であったり、オートロックタイプ、キーレスタイプなど便利な機能が付いた扉も多くあります。
専用部品という事もあり、選択肢もなく互換性が少ないと思います。
費用も汎用品に比べると高額になりがちです。
装飾錠
比較的、少し前の住宅の玄関などでよく見かける装飾錠です。
装飾がある錠前で、木製の扉などにも使用されています。
形状、サイズが特殊な錠前もあり、古い商品になると廃版になっている場合もあります。
新たに取替えしようとすると、選べる商品もかなり限定的になるかもしれません。
シリンダー錠
マンションやアパート、一般の住宅、建物によく使用されているタイプです。
丸いキーシリンダー部分の交換だけできるものが多く、いろいろなメーカーから、防犯性能も含め様々な種類が出ているので、選択肢も多くなります。
適合したキーシリンダーを選ばないと取付することはできません。
比較的簡単に交換できるものも多いので、慣れてくるとDIYでできるかもしれません。
DIYで鍵交換の方法と注意点
適合する部品を購入するために
鍵交換に必要なサイズを測る
①バックセット
扉の端から鍵穴の中心までの長さ
②扉厚
扉の厚さ
③フロントプレートの長さ
プレート部分の縦・横の長さ
④フロントプレートの刻印を確認
プレート部分に刻印されているメーカー・型番を確認
シリンダー交換・錠前交換・引戸錠交換などいろいろありますが、まずは基本的なこの4つをしっかり確認してください。
一番簡単なシリンダー交換
②扉厚
④フロントプレートの刻印を確認
この2点を確認すれば同じ適合するものが見つかります。
装飾錠やプッシュプル錠もシリンダー交換の場合は基本的には同じです。
ただサッシメーカーや扉の製品名が必要です。
扉の上部に記載されていることが多いです。
次に簡単なのはドアノブの交換
ドアノブ部分だけ交換する場合は
②扉厚
④フロントプレートの刻印を確認
を確認すると適合する部品を入手できます。
ドアノブのセットで交換する場合は
①バックセット
②扉厚
③フロントプレートの長さ
④フロントプレートの刻印を確認
の4点を確認してください。
少し難易度が高い引き違い錠の交換
2枚合わせの真ん中の鍵の交換の場合です。
こちらも扉の上部に記載されている型番で同じものを購入することが出来ます。
あとは、取替え用万能型を購入されると取付できることが多いです。
ただ中には加工が必要な場合もあるので注意が必要です。
プッシュプル錠の交換
プッシュプル錠を交換する場合は、扉に記載されているサッシメーカー・扉の製品名・品番から同じものを入手することが出来ます。
念のため4点を調べておくとより確実です。
①バックセット
②扉厚
③フロントプレートの長さ
④フロントプレートの刻印を確認
装飾錠の交換
装飾錠を交換する場合は、扉に記載されているサッシメーカー・扉の製品名・品番から同じものを入手することが出来ます。
ただ廃版になった商品も多いため、加工すること前提で汎用取替錠を入手することも出来ます。
いずれの場合も、4点を調べておくとより確実です。
①バックセット
②扉厚
③フロントプレートの長さ
④フロントプレートの刻印を確認
主な鍵交換の手順
比較的簡単なシリンダー交換とドアノブ交換の方法をご紹介します。
メーカーや型番によって違いがあるので、鍵交換の方法すべて同じではないですが、参考にしてください。
シリンダー交換の方法
MIWA 13LAと刻印のある場合の鍵交換の方法
①フロントプレートのビスを3本外す
②フロントプレートを取る
③キーシリンダー側のピンを2本抜く
④キーシリンダーが取れる
組み付けは逆の順番で行ってください。
ドアノブの交換方法
GOAL UCと刻印のある場合のドアノブ交換の方法
①室内側(サムターン側)のノブを外す
②ビスを2本外す
③プレートを取る
④室外側(キーシリンダー側)のノブを外す
組み付けは逆の順番で行ってください。
DIYで鍵交換のメリット・デメリット
DIYで鍵交換・錠交換をするメリットとはなんでしょうか?
まずは何と言っても部品代だけしか費用が掛からない。
費用を安く抑えられることです。
慣れた方であれば、ご自身で鍵交換されるメリットは十分あると思います。
逆にデメリットを考えてみます。
よくご自身で鍵交換しようしたけれど出来ない、などお電話でご相談いただく内容で多いものをご紹介すると
○間違った部品を購入してしまった。
○何とか取付け出来たけど、スムーズに動かない。
○分解しすぎて壊してしまった。
○丸一日時間を費やしとけど、交換できなかった。
実際にあるご相談内容です。
鍵の交換した後の動作不良で締め出された、などといったケースもありあくまで自己責任になってきます。
鍵屋さんに依頼した時の費用は?
鍵交換費用の目安
鍵の交換をDIYではなく、鍵屋さんに依頼すると費用の方はいくらなのでしょうか?
もちろん、様々な経費が掛かるので、ご自身で鍵交換されるより費用は高くなります。
ここでは当店で作業した場合の料金の目安を案内します。
ここでは、すべて税別価格で表記しております。
様々なメーカー(ミワロック・ゴール・アルファ・ウエスト・ユーシン・ショーワなど)があり、品番・型番も多くあるので、参考になればと思います。
シリンダー交換やドアノブ交換の場合
一般的な鍵(ギザギザの鍵)
部品代・作業料も含めた総額で¥12,000~¥15,000-
一般的な形状のシリンダーで、鍵交換の費用として多い価格帯です。
シリンダーの形状が特殊であったり、形式によっては料金が異なる場合があります。
ディンプルキー(特殊な鍵)
部品代・作業料も含めた総額で¥15,000~¥20,000-
一般的な形状のシリンダーで、鍵交換の費用として多い価格帯です。
防犯性が上がると、費用も上がる傾向です。
シリンダーの形状が特殊であったり、形式によっては料金が異なる場合があります。
サッシメーカー専用の鍵(トステム・YKKなど)
部品代・作業料も含めた総額で、2個同一のシリンダーで¥35,000-前後です。
一般的な形状のシリンダーで、鍵交換の費用として多い価格帯です。
メーカー専用品なので、品番によっては料金が異なってきます。
シリンダーの形状が特殊であったり、形式によっては料金が異なる場合があります。
引き違い錠の交換の場合
汎用召し合せ錠(真ん中の鍵)
部品代・作業料も含めた総額で¥16,000~¥25,000-
一般的な形状の召し合せ錠で、鍵交換の費用として多い価格帯です。
防犯性が上がると、費用も上がる傾向です。
扉の建付けの状態や、加工が必要な場合は料金が異なる場合があります。
サッシメーカー専用のセット品
部品代・作業料も含めた総額で¥25,000~¥50,000-
メーカー専用品で、鍵交換の費用として多い価格帯です。
様々な形式がある為、料金には幅が出てきます。
新しいタイプは防犯性が高く、費用も高くなる傾向です。
扉の建付けの状態や、加工が必要な場合は料金が異なる場合があります。
鍵屋さんを選ぶときに
鍵交換をしようと鍵屋さんを探す時、失敗しないのチェックするポイントをご紹介します。
まず電話で問い合わせしてみてしっかり確認してみましょう。
○出張料や見積・キャンセル料に関して明確にしていること
○料金設定が明確
○アフターフォローや保証に関してしっかりしている
以上の事を丁寧に説明できるところが良いでしょう。
当店は、鍵交換の無料見積もり・出張費無料で対応しております。
料金に関しては↓こちら↓です。