金庫の種類・ロック機構の違い
金庫の性能で使用目的が違う
金庫は目的別として大きく2つのタイプに分けられます。
1つは、「耐火金庫」もう1つは、「防盗金庫」です。
またロック方式としてダイヤル式やテンキー式、鍵式のものが多くあります。
いずれも現金や有価証券などの貴重品を保管、収納するために使用されることが多いのですが、一般的に金庫や耐火金庫、防盗金庫は次のように定義されています。
◎金庫とは 耐火性能と防盗性能を有するものを言う。
◎防盗性能はあるが、耐火性能が無いものは 金庫とは呼ばない。
(耐火性能が無く防盗性能のみのものは「防盗庫」と呼ぶ)
◎耐火金庫とは 規定の庫内温度を維持するもの。
◎防盗金庫とは 規定の防盗基準をクリアーしたもの。
◎耐火金庫とは 防盗性能よりも耐火性能に重点を置くもの。
◎防盗金庫とは 耐火性能よりも防盗性能に重点を置くもの。
<出典 JSCA>
耐火金庫
耐火金庫は、おもに火災で紙幣や書類やデータディスクが焼失するのを防止する目的として使われます。
夜間のビル火災から、地震の衝撃や二次災害としての火災まで、あらゆるケースの火災を想定してつくられます。
防盗金庫
防盗金庫は、おもに防犯目的で使われ、耐火性能を備えています。
非常に重量があるものが多く、室内に固定出来することによってより効果を発揮。
更にドリルやハンマーなどの工具による破壊行為にも強く、バーナーによるガス熔断に耐えられるなど開錠も手間が掛かるようになっています。
金庫の鍵・ロック機構の種類
金庫の要ともいうべきロック機構ですが、ダイヤルをグルグル回すダイヤル式であったり、暗証番号を押すテンキー式、シリンダー錠タイプ、マグロックタイプやカードキー、指紋錠タイプ・・・さまざまな形式がラインナップされています。
ここでは最も多いタイプをご紹介していきます。
ダイヤル式
扉についているダイヤルを左右に回転させて、内部の切り抜き部分そろえて開錠位置に合わせる。
例えば、右に4回60、左に3回50・・・という具合にダイヤルを回していきます。
この操作が手間だという方も多く、ダイヤルをテープで固定されてらっしゃる方も多いです。
暗証番号が変更出来るタイプとそうでないタイプがあります。
テンキー式
内蔵マイクロプロセッサによって作動し、暗証番号を入力すると開錠するようになっています。
ダイヤル式と違い、番号を押すだけで解錠できるので操作はしやすい反面、壊れることも多いです。
大部分の製品では暗証番号の変更は可能です。
電池切れや経年劣化で開かなくなることもあります。
金庫の耐用年数と処分方法
金庫の寿命は
よく半永久的に使えると思われがちな金庫ですが、金庫には耐火性能としての有効耐用年数があります。
有効耐用年数の基準を製造後約20年としています。
金庫内部の耐火材の経年劣化によって、耐火性能が低下するためだそうです。
金庫の扉内部に、上記のようなステッカーが貼られるようになっています。
金庫の廃棄処分
新しく金庫を購入して古い金庫が必要なくなったとき、どうすればよいのでしょうか?
金庫は、金属の中にコンクリートのような素材が入っているものが多いため、鉄・スクラップの買取業者にも直接だすことはできません。
もちろん「燃えないゴミ」としてはもちろん「粗大ゴミ」としても扱われません。
産業廃棄物として有償で処分することになります。
当店でも、解錠したあとの古い金庫を処分したいとご相談を多くお受けします。
大型金庫から、家庭用小型金庫まで金庫の処分も承っております。
お気軽にお問い合わせください。