鍵と錠前・メンテナンスについて
鍵と錠前の名称・構造
一般的に鍵は錠を含めたロック機構全体を表すことが多いですが、厳密にはカギとはロックを操作する器具の事です。
キーケースなどにぶら下げているものですね。
錠前がドアなどに固定されている金具のことになります。
このロック機構を取り付けることによって人の出入りが制限することが出来ます。
鍵を持った人にしか施錠解錠できないので、この鍵というものは財産、生命、プライバシー、情報などを守るのに非常に重要な働きをしています。
ここでは電子的なものの説明は省かせていただいて、機械的、特に住宅や自動車に使用されている構造のご説明を簡単にいたします。
鍵が回る仕組み
鍵と呼ばれる器具を錠に挿入すると、内部の部品がその鍵に合わせて動きます。
上下や左右にピンやタンブラーと呼ばれるものが動いて、鍵の凸凹にすべて一致して初めて回転させることが出来ます。
シェアライン上で揃うということです。
1か所でも違っていればその部分が引っかかりとなって動作しなくなります。
このパターンは住宅用の鍵ではほぼ全部の鍵が違うと認識してもよいくらい鍵違い数があります。
自動車の場合は、パターンが決まっているのでもしかしたら違う車が自分の鍵で・・・て事もあるかもしれません。
鍵というのは実に重要な役割をしているのですね。
錠前の名称・役割
●シリンダー
鍵を差し込んで回転させる鍵穴の部分です。このカギの種類によって防犯性能が違ってきます。
●サムターン
室内側の指で回して施錠解錠するつまみの事です。この部品を防犯性のある部品に替えるとサムターン回しによる不正解錠にも強くなります。
●デッドボルト
ロック機構で実際に開かないように動作する閂の部分です。この部分がしっかりしていないとバールなどでこじ開けられやすくなります。
鍵や錠前のお手入れ・メンテナンス
鍵穴に潤滑油
鍵の動きが渋くなったり、抜き差しが硬くなったら潤滑油をついつい注入しがちです。
各鍵メーカーによると、こういった油に注入は『絶対にやめてください』とアナウンスされています。
カギメーカー ゴール社のカタログには 『シリンダーの鍵穴へ、ミシン油などの油や防錆剤などを注入することは、絶対に避けてください。』と記載されています。
何故だめなのかというと、注入した油に埃などが溜まって粘着してしまい、作動不良の原因になるからだそうです。
油を注入したすぐは、すごく良い動きをするのですが、すぐに埃が溜まってしまいます。
この埃が動きを悪くするということです。
特に最近のハイセキュリティーシリンダーというものは、油をさすとすぐに鍵が回らなくなってしまいます。
鍵穴専用のスプレー
ではどのようにお手入れをするべきなのか?
当店が、お客様にご説明させているのは、『鍵穴専用のスプレーをお使いください』です。
各鍵メーカーからも販売されていますが、ホームセンターにも販売しています。
白いパウダースプレーで、油分は一切ありません。
年に一度、1回スプレーするだけでも滑らかになり、鍵、シリンダーの消耗も軽減されるのではないでしょうか。
鍵のお手入れの手順
簡単な鍵のお手入れの方法をご紹介します。
鍵穴に、油や市販の合成潤滑油(CRC、シリコンスプレー)などを注入すると、油に埃がつき鍵穴内部で粘着するため、故障の原因になります。
■STEP.1
掃除機を鍵穴につけ、左右にふって、中のゴミを吸い出す。エアダスターを吹き付けても構いません。
■STEP.2
鍵も、古い歯ブラシ等で軽く掃除しましょう。ディンプルキーは定期的にお手入れをしてください。
■STEP.3
鍵穴専用の潤滑剤を少量スプレー、もしくは鉛筆の芯で鍵部分を強めに黒くなぞり、数回鍵穴に抜き差しましょう。
<出典 ミワロック>
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